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バーチャル美術家「えもこ」が『NEWVIEW AWARDS 2018』グランプリを受賞!

VRアーティスティックプラットフォーム「 STYLY 」を提供する株式会社Psychic VR Labと株式会社パルコ、株式会社ロフトワークによる共同プロジェクト「NEWVIEW(ニュービュー)」が、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2018」の受賞作品を発表。

バーチャルYouTuber「えもこ」の作品「EMOCO’S FIRST PRIVATE EXHIBITION」が見事グランプリに輝き、自身のYouTubeチャンネルにて受賞コメントの動画を公開し喜びを語りました。

今回「NEWVIEW AWARDS 2018」には7ヶ国から合計219作品もの応募があり、デヴィッド・オライリー氏、m-flo氏、伊藤ガビン氏など 9組の審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする9作品の受賞作が決定。
2018年8月20日(月)にはファイナリスト19作品が発表、バーチャルアーティストとして選出された「えもこ」に注目が集まりました。

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以下プレスリリース

賞金20,000USDのグランプリは、バーチャル YouTuberえもこの個展!

グランプリに相当するGOLDは、VRアートとその描画工程の映像を鑑賞できる、バーチャルアーティストえもこの作品「EMOCO’S FIRST PRIVATE EXHIBITION」が受賞。
準グランプリに値するSILVERには、アート/ファッションの体験を新たにする「EMMA VR: PAINTING LIFE」と「IMMERSIVE PHOTO EXHIBITION “美少女は目で殺す”」、3次元空間を大胆に使った「MAILLOTS DE BAIN」が受賞しました。

NEWVIEWは、黎明期におけるファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツの表現の可能性を拡張した受賞作品を高く評価、今後は受賞した次世代クリエイターの発展支援活動を通して、引き続き次世代のVRクリエイターの発掘・育成、3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザイン開拓を目指します。今後の活躍に注目ください。

NEWVIEW AWARDS 2018 受賞作品

■GOLD 1作品 賞金20,000USD

作品名:「EMOCO’S FIRST PRIVATE EXHIBITION」
作者:えもこ(バーチャルYouTuber /バーチャル美術家|日本

バーチャルYouTuberのえもこのVRアートとその描画工程の映像を鑑賞できる「バーチャル個展」。

受賞コメント

この度は、このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。VRで誰でも自由に個展が開けて、それを世界中の人に体験してもらえるようになったのは、本当にステキな事だと思います。VR未経験でも簡単に作れますので、ぜひ皆さんもSTYLYで自分だけのVR空間を作ってみてくださいね。バーチャル技術(xR)で世界はもっと便利で楽しくなると思います。そんなNEWVIEWをとても楽しみにしています。

 

審査員コメント
デビッド・オライリー(アーティスト)

「この作品は、クリエイター主導だと感じた数少ない作品の一つであり、他人のオブジェクトを使うことなく一途な姿勢で作られたものだと感じました。また、シンプルなストーリーで、VR内をスムーズに動き回ることができました。それぞれのイベントに焦点を当てた空間設計は、闇雲に広がることのなく、この作品に丁度よくフィットしています。他と比較してこの作品には、仮想モーションキャプチャで多くの動きが含まれており、作品の視覚的な部分に大きく寄与しています。」

 

m-flo ☆Taku(プロデュース・ユニット)

「今回、ロケーションは違いつつ美術館的なアプローチが多かったなか、ひねりをいれた作品。Vtuberがアート作品を作っていくというテーマも面白いんだけど、展示されている作品を目の前で作っているところに引き込まれました。しかも作っている作品は立体的な絵を描いていく絵の彫刻ってのもデジタルならではのアプローチ。展示されている作品を見ていくなか、ちゃんと起承転結も作れていた。」

 

伊藤ガビン(編集者)

「まずVRすなわちバーチャルリアリティの名を冠したアワードに、バーチャルアーティストが参戦してきているという仮想現実の入れ子細工というか箱根細工というかマトリョーシカというか、ソコですよね。仮想現実の「リアル」は、物理的な存在である僕らよりも、バーチャル人格であるえもこさんにとってのほうがリアルかもしれない。えもこさんの作る「作品」はある意味凡庸ですが、空間の高低差の作り方など総合力が高かったように思います。」

■SILVER 3作品 賞金5,000USD

作品名:EMMA VR: PAINTING LIFE
作者:Wyatt Roy(コマーシャル映像作家、VRアーティスト|アメリカ)

芸術作品の背景にいるアーティストを実感し、絵画の背景にあるストーリー知る機会を提供する作品。​

審査員コメント
m-flo ☆Taku(プロデュース・ユニット)

「個人的には金賞を与えたかった作品。ベタベタな美術館を歩くだけかな、って思ったら絵を鑑賞するだけでなく絵の中に入れるってのが面白かった。VRの長所をしっかりと作品にいれていて、グラフィックのレベルもコーディングもしっかりと安定してた感じ。ちなみに彼が作ったもう一つのWhisper National Parkもメッセージだったり音の聞こえ方がすごくきめ細かくて好きでした。」

 

作品名:IMMERSIVE PHOTO EXHIBITION “美少女は目で殺す”
作者:chiepomme & Albina Albina & APOLIA(アートユニット|日本)

小さな世界で紡がれる、少女たちの物語をPhotogrammetry を用いたプロップ、Mirage Camera を用いた 180° 立体視写真で表現した作品。

審査員コメント
陳怡潔 │ Agi, Chen Yi-Chieh(アーティスト

「作品の中でミステリアスな空間を覗き見るという体験を通じて、より深い感情を感じることができました。 展示空間のデザインは、壁にある小さな穴をすべて探索するかのように私を誘い、さらに好奇心を掻き立てられました。 そして、このミステリアスな雰囲気はVR世界にとてもマッチしていたと感じました!」

 

作品名:MAILLOTS DE BAIN
作者:Mask du Video(映像作家|日本)

ゾートロープをモチーフに、現実社会と同じようにフロントエンドとバックエンドの役割が相互にリンクして一つの世界が組み上がっている様子を表現。

審査員コメント​​
デビッド・オライリー(アーティスト)

「この作品の常識に囚われない挑戦を大いに評価しました。それは今までのルールを破るものであるだけでなく、私はクリエイター自身がVRの奇妙さとそれが視聴者の空間感覚とバランス感覚に何をもたらすのかを楽しんでいる様子を感じることができました。他の作品と比較して、この作品は、視聴者に空間へ向かわせるのではなく、視聴者自身に空間をもたらすものだと感じました。私にはクリエイターが何を伝えようとしているのか正確にはわかりませんが、一見すると不条理な、ただ同時に遊び心に溢れたこの作品のクオリティーを終始楽しむことができました。 」

その他受賞作品はコチラ

■NEWVIEW AWARDS 2018​

3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓する実験的プロジェクト/コミュニティー。ファッション、音楽、映像、グラフィック、イラストレーションなど、都市空間におけるカルチャーを体現するクリエイターとともに、リアルと空想を越境する次世代のカルチャー/ライフスタイル体験をデザインする実験を仕掛けていきます。国内外でのレクチャーやミートアップを通じて次世代のVRクリエイターの発掘・育成・交流の展開をしています。​

審査員:デビッド・オライリー(アーティスト)、m-flo(プロデュース・ユニット)、伊藤ガビン(編集者)、松武秀樹(音楽家、シンセサイザー・プログラマー)、陳怡潔 │ Agi, Chen Yi-Chieh(アーティスト)、René Pinnell(CEO & Founder of Kaleidoscope)、泉水隆(株式会社パルコ 常務執行役)、柳澤真吾(デル株式会社 エイリアンウェアマーケティング シニアマネージャー)、こやまたくや(アーティスト)​

参考株式会社Psychic VR Lab プレスリリース