株式会社ネクストシステムは、WEBカメラ一つで人間の骨格を検出する『VisionPose Single3D』のiOS向けSDK『VisionPose Single3D for iOS』を本日10月28日(月)より販売開始したことを発表しました。
VisionPoseは骨格をカメラ画像からAI(ディープラーニング)技術で検出することができ、同シリーズの「VisionPose(Standard)」がカメラ2つを利用して3D座標で骨格検出するに対し、「Single3D」ではカメラ1つで人間の骨格を3D座標で検出することが可能です。今年9月にリリースしたWindows Unity版に加え、iOS版を公開することで、高機能な骨格検出技術をiOSアプリでも活用できるようになりました。
VisionPose Single3D WEBサイトはこちら
目次
■測定可能な部位は3Dで17箇所、2Dは30箇所!
Single3Dはカメラ1つでの3D骨格座標の取得のほか、2Dでの骨格座標の取得にも対応しています。測定可能な関節の部位は3Dの場合で17箇所、2Dの場合で30箇所です。
用途に合わせてご利用ください。
※Single3DとStandardでは3D座標の原点が違います。
※Single3Dは腰が原点であるのに対し、Standardではカメラが原点です。
▼Single3Dで取得できる3D座標(17箇所)
▼Single3Dで取得できる2D座標(30箇所)
■開発の参考に!モーションキャプチャ用サンプルアプリを同梱
Single3Dは骨格可視化アプリ『BodyAndColor with MICHICO』をサンプルアプリとして同梱しています。当サンプルアプリでは、カメラ映像からリアルタイムに人物の骨格可視化を行い、3Dキャラクター(ミチコ)を動かすことが可能です。通常、モーションキャプチャを行う際はカメラを複数台用意し、対象にデバイスを装着する必要がありますが、当アプリを利用すると、特別なデバイスは一切装着せず、手軽に体の動きを3Dキャラクターへ反映できます。別途当社バーチャル広報担当のミチコの3Dモデルデータを付属させていただきました。各種開発にご活用ください。
▼BodyAndColor with MICHICO利用イメージ(iOS版)
■想定される応用分野と社会性について
骨格推定を用いたディープラーニングによる画像認識は、昨今さまざまな分野における活用が期待されています。例えば下記のような利用用途を想定しています。
・フォームチェックや採点補助などスポーツの動作解析
・監視カメラを用いた不審者の検知や急病人の検知
・消費者行動解析によるインサイト調査
・VTuberやアーケードゲームなどのエンタメ分野への応用
・保育園や介護施設での見守りシステム
・フィットネス・リハビリ分野での姿勢解析
どれも近頃耳にすることが多くなった項目ですが、これらは骨格検出技術の発展により、急速に開発が進められている分野の一例です。このように骨格検出技術の発展は、幅広い分野で期待を受けています。VisionPoseシリーズは、これらの基幹技術の1つとして、社会に貢献していきたいと考えています。
■「VisionPose Single3D for iOS」製品概要
価格 : 498,000円(税抜)/1アプリ
※リリースライセンスはダウンロード数に関係なく上記の価格でご利用いただけます。
※VisionPose Single3D for Windows Unityとは料金体系が異なります。
WEBサイト : https://www.next-system.com/ad/visionpose-single3d/motion-capture
パッケージ内容: VisionPose Single3D本体
VisionPose Single3Dマニュアル
リアルタイム骨格可視化サンプルアプリ「BodyAndColor with MICHICO」