国立科学博物館(館長 林良博)は、標本収蔵庫に収蔵されている非公開の貴重なコレクションを、自宅から楽しめるようVR博物館として公開することを発表しました。
国立科学博物館 地球館3F展示室「大地を駆ける生命」は、多くの哺乳類の剥製が立ち並ぶ人気の展示です。その剥製の大半は、ハワイの実業家、故ワトソンT.ヨシモト氏(1909~2004)より寄贈された約400点の「ヨシモトコレクション」の一部です。上野に展示されていない剥製は、通常は国立科学博物館筑波地区標本収蔵庫に収蔵されていて非公開となっています。
■幻の「WILDLIFE MUSEUM」をVR空間に再現(配信時間:2020年4月30日14時)
このたび、これらの非公開の剥製を自由に見学していただけるVR博物館が完成しました。このVR博物館は、ヨシモト氏が1992年に開館した幻の私設博物館「WILDLIFE MUSEUM」をイメージしてVR空間に再現しました。
※「THE WILDLIFE MUSEUM」は、PCのWebブラウザまたはVRゴーグルでご覧いただくことができます。詳しい動作条件等はウェブサイトでご確認ください。(スマートフォンやタブレットには対応していません。)
VR博物館の外観は、1992年にヨシモト氏が私費を投じて開館した博物館「WILDLIFE MUSEUM」そのもののイメージを完全に再現しました。
建物内部に入ると、広大なバーチャル空間が開けていて、剥製がたくさん並んでいます。
VR展示だから、実際の博物館の展示室では不可能なほど、目前まで近寄って、好きな角度から動物たちの体をじっくり観察出来ます。3Dビュー+VR映像で、好きなだけ自由にお楽しみいただくことができます。
ヨシモト氏が博物館を作るまでの自伝的な物語など、剥製の世界を理解して楽しむための解説も充実しています。
今回、公開する剥製は24体です。これまで上野本館の常設展には展示されていない剥製がほとんどです。
今後、順次、新しい剥製を追加していく予定です。
※本リリースの写真は開発中の画面であり、変更することがあります。
■THE WILDLIFE MUSEUMに展示する剥製
アイベックス、アフリカスイギュウ、アルガリ、イボイノシシ、オリビカラカル、カンジキウサギ、キルクディクディク、サーバル、サバンナダイカー、ジェレヌク、シタツンガ、スナイロワラビー、セグロジャッカル、セスジダイカー、ダマジカ、ニルガイ、ハーテビースト(全身、頭部)、ピューマ、ブレスボック、ヘラジカ、モウコガゼル、ヤギ(和名 50音順)
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参考:文化庁 プレスリリース