V-Tuber ZERO

にじさんじがLive2Dモデリングのアップデートを実施 ライバーの表現域が大幅に向上

いちから株式会社は、「にじさんじプロジェクト」に搭載している現行Live2Dモデリングバージョンの改善を実施。
所属するバーチャルライバー(VTuber)の表情およびキャラクターモデル全体の動きが大幅にアップデートされることを発表しました。

今回のアップデートでは、現行バージョンで可能な表情を表現等をなるべく残しつつ、更に幅のある表現を設計・実装。
キャラクターを用いた生配信や動画制作、静止画制作における不自然な箇所の調整改善を行います。
また、所属ライバーの要望等を踏まえた表現域の拡張(例:「うなずき」の動きのデザイン及び実装)を実施します。

今回のアップデートにより実装予定のポイントの一部を紹介

■顔 Yaw軸(左右に顔を向ける方向)

可動角:(およそ) -40°<ψ<40°

旧バージョンより最大約3倍の可動角を確保。
以前は映らなかった、後方の髪型もかなり見れるようになりました。

■顔 Pitch軸(上下に顔を傾向ける方向)

可動角:(およそ) -30°<θ<20°
※下を向く角度が約30°、上を向く角度が約20°

旧バージョンより最大約2倍の可動角に。
頭部の基準位置自体を変位可能とすることで、頭自体を動かせるように。また、下向きの可動角をより増やし、いわゆる「うなずく」動きがより自然に行えるようになりました。

■顔 その他

・アゴの開く角度をより自然に修正。
・瞬きをする際の瞳の位置を修正。上下まぶたの中央と瞳の中央が一致するよう修正。

■髪(ロング)の可動域

髪のたなびきの最大角度を上げ、より躍動感ある動きを実装しました。

その他、体全体の動きやモデル単発の修正(例:月ノ美兎の三つ編みのモデリング修正)など、細かな修正を数十点施しているとのこと。

担当デザイナー コメント

以前からモデリングに対する多くの要望を受けており、検討を重ねてきました。
特にライバーからの声をデザインに反映させる試みにも力を入れております。例えば、「うなずき」の動きは配信時に自然な動きを出せるかをベースに設計していたり、デザイン実装時のメッシュ(注: 顔や体が動くときの基準位置の起点となるポイント)をより細かくして違和感のない滑らかな表現を実現出来るようにしています。
基本的に、あるキャラクター単体にのみ適用するのではなく、多くのキャラクターに実装することを前提に全体設計しているので、同じようなアップデートをスピーディー且つ大量に出来るよう心掛けました。にじさんじ1期生のデビュー前からモデリングに携わっていますが、お叱りを受けながらもより良いデザインを追求して参りました。にじさんじファンの皆さんからの応援とご協力を、これからもよろしくお願い致します!

(いちから株式会社 タレント事業本部デザイナー部 望月星希)

 

現在アップデートモデルは、にじさんじ1期生の「月ノ美兎」の通常・夏服・私服バージョンが完成済み。
今後順次実装すると共に、他ライバーの制作及び実装準備についても進めていくとのことです。
アップデートモデルの公開などの情報はにじさんじ公式Twitter等をフォローして続報をお待ちください。

■関連リンク

いちから株式会社Twitter
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にじさんじ公式Twitter
https://twitter.com/nijisanji_app

参考いちから株式会社 プレスリリース