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バーチャルYouTuberがフロアをぶち上げる”ミライ”到来!『Re:animation 13 in ageHa』参加レポート!

2019年1月12日(土・深夜)、新木場STUDIO COAST全館を使用したフェス型クラブ”ageHa”にて、国内最大級のアニソン系音楽フェス『Re:animation 13 in ageHa』が開催された。

出演者に人気バーチャルタレントである「ミライアカリ」や「ロボ子さん」が参戦。
また、SHOWROOMにて開催されたバーチャルタレント限定のイベント『Re:animation 13 in ageHa 出演権争奪戦』を勝ち抜き、見事出演権を手に入れた「双理マイ(優勝)」「吉七味。(特別賞)」の2名が追加出演者として決定した。

出演バーチャルタレント

Re:animation 13 in ageHa』は、2010年を境に日本国内のアニメファン・アニソンファン発のクラブムーヴメントとしてシーンに定着したアニソン系DJシーン最大のイベント。
2018年7月に山梨県にて開催された第12回イベントは”国内初の本格的なアニソン系音楽フェス”を標榜し、2日間で延べ1万4000人を動員。
ageHaでは昨年11月の『Re:animation 11 in ageHa』に続く2度目の開催となる。

そんなアニソン系DJシーンのトップランナーとして時代の最先端を行く『Re:animation』がバーチャルタレントとのコラボレーションを発表し、大きな注目を集めている。
筆者もその”歴史的瞬間”を目撃する為イベントに参加してきたので、その様子をレポートしていこうと思う。

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■そこはアニソン好きの天国

『Re:animation 13 in ageHa』は夜23:00から翌朝の6:00頃まで開催されるオールナイトイベント。
深夜開催となる為、20歳以上しか入場できない、まさに大人の為のアニソン系音楽フェスだ。

筆者が会場に入ることが出来たのは日を跨いで午前0時過ぎ。
会場の奥に進んで行くと爆音でアニソンが流れてきて、サイリウムを振る人や酒を飲む人、踊り狂う人と、それぞれ音楽を楽しんでいた。
中にはコスプレをしている人も多くみられ、例えるならば”夜のコミケ”といったところだろうか。

今回の目的である「ミライアカリ」「双理マイ」「吉七味。」は一番大きい『ARENA』、「ロボ子さん」は『ISLAND』での出演となる。
彼女達の出演まで暫く時間が空いていたので、筆者はお酒を飲みながら他の出演者を見て回って待つことにした。

会場は新木場STUDIO COAST全館を使用しているのでかなり広い。
4つのステージに分かれていて、どこも人で溢れかえっていた。

ageHa AREAMAP

特に驚いたのは「WATER」ステージ。
野外に設置されたこのステージは、なんとプールがど真ん中にありしっかり水も張ってあった。
まるで外国のホームパーティーを見ているようだったが、聴いているのはアニソンなのだから面白い。

また、会場とは少し離れた場所にある「BOX」ステージは、他と比べて密室感があったがその分熱気が伝わってくる良い雰囲気だった。

ロボ子さんが出演する「ISLAND」ステージは、バーカウンターやATM、ショップなども完備された”大人の秘密基地感”漂うラウンジ的なスペース。
ここに住みたいとすら思えるステキ空間だった。

そして、「ミライアカリ」等が出演するメインフロアの「ARENA」ステージ。

1,000人が収容可能というその広さと、設置された照明やスピーカーは迫力満点。
こんな凄いところで本当にVたちがDJをするのか…と、なぜか筆者の方が緊張してきてしまった。

余談ではあるが、「ミライアカリ」達の出演の前にARENAにて登場したアニソンDJの「ふくゐちゃん@koppe_panna)」は昨年12月に”バーチャルDJ”として活動することを発表。

実は彼、今や定番となりつつある”ハム太郎サークル”のきっかけとなった人物だったりする。
彼も今後バーチャル界で活躍する一人として、今の内からチェックしておいた方が良いかもしれない。

■アリーナに響いたバーチャルの歌声

ふくゐちゃんのステージが終わると、次はいよいよSHOWROOM WINNERの2人が登場。

まずステージの画面に姿を現したのは、SHOWROOMにて毎日配信を行う育成型バーチャルタレント「吉七味。」。
筆者は彼女の事はよく知らなかったので、どんなライブになるのか非常に楽しみにしていた。

彼女がこの晴れ舞台に選んだ曲は、EGOISTの『名前のない怪物』。
劇場版アニメ「PSYCHO-PASS」のエンディングテーマにも起用された本楽曲はEDMを強く意識しており、アップテンポな歌詞と重低音で一気に会場の雰囲気を変え、その力強い歌声をフロア全体に響かせた。

あまりの歌唱力に圧倒され、思わず鳥肌がたった。
こんな子がまだまだ潜んでいるのだからバーチャル界は本当に面白い。

「吉七味。」は、みんなの応援によって進化していくという一風変わったバーチャルタレントとして現在SHOWROOMを中心に活動中。
現在のLive2Dの姿も最近進化したばかりとのこと。
2019年4月に放送予定のTVアニメ「賢者の孫」のエンディングテーマ担当と声優として出演することも決定しており、今後より注目が集まることだろう。

続いて、総合バーチャルタレント事務所「Re:AcT(リアクト)」の音楽部門に所属する「双理マイ」が登場。
SHOWROOMのイベントにて優勝し、見事ageHaのステージに立つこととなった彼女は今回が初めてのライブ。
Kawaiiムーブ全開の自己紹介を行った後、アニメ「化物語」のテーマソングであるsupercellの『君の知らない物語』を披露。

可愛らしくも透き通った美しい歌声がアリーナ全体を包み込み、モニターに映る美しい映像とレーザーライトが夜空に降る流れ星のようで、ここがイベント会場であることを忘れてしまう程その世界観に引き込まれた。
最後にRe:AcTのメンバー全員の映像が映し出され、「今ここに立っているのも、メンバーの応援があったからなんです!」と話していたのが本当に尊くて涙腺が緩んだ。

心の底から彼女たちが選ばれたことを納得できた、最高のステージだった。

■VTuber×アニソンDJの”ミライの可能性”

そして時刻は深夜2時頃、いよいよ「ミライアカリ」の出番が回ってきた。

アリーナの巨大モニターに普段通りの高いテンションで「ミライアカリ」が登場し、1,000人以上が収容可能なフロアが埋め尽くされる程の観客の前でDJプレイがスタート。
初っ端から『雪、無音、窓辺にて。』で始まり、体の芯まで響いてくる重低音と”粋な選曲”で酔いと眠気が一瞬にして吹き飛んだ。

そして『創聖のアクエリオン』からキズナアイの『Hello,Morning』に繋がれると、フロアからはざわめきの声と大きな拍手が上がり、更に盛り上がりを加速させた。
この選曲はVTuber好きであればグッときたことだろう。

エモさと尊さで、正直筆者も泣きそうになった。

DJを終え一度帰ったように見せかけた後、再び「ミライアカリ」が登場。
そして事前にTwitterにて告知をしていたオリジナル楽曲『ミライトミライ』を大観衆の前で披露。
待ってましたと言わんばかりの大きな歓声が上がり、サイリウムの動きも更に激しさを増していた。

ageHaのアリーナを熱狂の渦に巻き込んだ、嵐のような30分間はあっという間に過ぎ去った。

筆者はバーチャルYouTuberがageHaのフロアをぶち上げるという、1年前では考えもしなかった事態を目の当たりにして、終わったあとも暫く余韻に浸ってステージを眺めていた。
この日、バーチャル界・DJシーンの歴史に新たな1ページが刻まれたことは間違いないだろう。

ミライアカリは、この日の為に1カ月間DJ銀星氏@silverstar0705)の教えの元、死ぬ気で頑張ってきたことを終演後のツイートにて語っており、興奮冷めやらぬ様子がツイートからも伝わってきた。

もしかしたら遠くない未来、アニソンDJシーンでは「バーチャルDJ」というジャンルが主流になっていくのかもしれない。
今回のステージを見て、そんな”ミライの可能性”すら感じた。

■エモの極みだった高性能なステージ

ミライアカリのステージから少し時間をおいて午前3時過ぎ。
会場は「ISLAND」ステージに移り、いよいよ「ロボ子さん」の出番がやってきた。

「ISLAND」ステージ

「ISLAND」は「ARENA」と比べると広さは大分変わるが、フロア後部の階段の所まで人で溢れている様子が「ロボ子さん」の人気を物語っていた。
ちなみに筆者も「ロボ子さん」が大好きだ。あのおっとりとした優しい声や笑い方が本当に癒される。

DJブースの前に縦型のディスプレイが設置され、被されていた布を取ると、「ロボ子さん」の姿が。
普段よりもテンション高めの声ではしゃいでいる様子がとても可愛くて尊かった。

特にアニメごちうさのOP曲『Daydream café』と最後の『ピースサイン』は会場自体が揺れているんじゃないかと錯覚するほどの熱量と歓声で、もうすぐ4時だというのに最高の盛り上がりをみせていた。

そして最高にエモくて幸せな時間は本当にあっという間に終了。
とても初めてのDJとは思えない堂々としたプレイで、完全に客の心を鷲掴みにする圧倒的高性能ぶりを見せてくれた。
「ロボ子さん」を起用したリアニ運営と師匠の後藤王様@king510)には本当に感謝だ。

こうして、4名のバーチャルタレントのステージは全て終了。
全てのステージのフロアの沸き具合を見るに、バーチャルとアニソンDJはとてつもなく相性が良いことを実感できた。

これは昨年12月21日に秋葉原「ウラ・エンタス」行われたVTuberフリークによるVTuberフリークの為のナイトイベント『VIRTUAFREAK』でも感じたが、お酒を飲みながら好きな音楽を聴くというのは非常に贅沢な時間だ。その音楽を奏でているのが好きなVTuberであるなら尚更だろう。

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バーチャルにリアルが熱狂する2019年。
バーチャルDJ”という新たなステージの扉を開いたVTuber界に、今後も多くの注目が集まることだろう。

TV出演や音楽メジャーデビューをはじめ、様々なジャンルや職業で多くのVTuberが活躍する、そんな未来がもう手に届くところまで来ているのかもしれない。

Text by zero

■出演バーチャルYouTuber

ミライアカリ

Vtuber事務所「ENTUM」所属。
チャンネル登録者数 73万人超(2018年1月時点)のバーチャル YouTuber。
記憶喪失で過去のことは不明。コミュニケーション能力が高く、趣味はエゴサーチの自称エゴサの姫。歌うことや、ゲームをすることが好き。
ファンの総称は「ミライ部」。
2018年1月1日に人気ボカロP ナユタン星人とのオリジナル曲「ミライトミライ」を発表。

Twitter

YouTube

ロボ子さん

カバー株式会社が運営するバーチャルYouTuber事務所「ホロライブ」所属のバーチャルロボットYouTuber。
(自称)高性能な優しいお姉さん。
「ネコ耳」や「メガネ」など追加パーツも豊富で、おっとりとした喋り方が特徴。
「FORTNITE」などのFPSゲームを得意としている。

Twitter

YouTube

双理マイ

「Re:AcT(リアクト)」所属のVTuber。
主に歌ってみたの動画を投稿している。
ツボが浅く、良く笑う彼女の「笑い声」に魅了されるファンが多い 。

Twitter

Youtube

SHOWROOM

吉七味。

ななみのこと、育ててみる?
育成型バーチャルタレント吉七味。です!?
みんなの応援によって進化していきます。
たくさんの人にななみの歌を届けたい。作詞がすき。
SHOWROOMにて毎日配信中!

Twitter

SHOWROOM

■『Re:animation 13 in ageHa』 開催概要

開催日時 2019年1月12日(土)23:00~翌6:00頃
開催場所 新木場STUDIO COAST(ageHa)
参加方法 当日券:5,000円(+1Drink代)
前売券:4,000円(+1Drink代)

プレイガイド

■出演者

ARENA

buzz★Vibes/AMADEUS/AJURIKA/DJ WAKA/MOS/spacetime/ふくゐちゃん/双里マイ/吉七味。 [VJ] REZ/SIGMA/ASTE

ISLAND

DJふみろく from アナタシア/DJ瞳子/hirotch/ジャージ佐藤/詩月かりん/後藤王様/銀星 [VJ] SabaLeoN/Son

WATER

MK(from Polyphonix)/KICK OFF/FunFunFun/DJ SHINDY/Lianos/定義/DEF とーま/Onnoji/Usay/ダイキハヤシ/チリ/ワンナイトカーニバル Produced by 沈黙ダンス [VJ] cyan

BOX

アニソンディスコクルー/姉田ウ夢ヤ/汚茶/c.c.(しーつー)/プリキュアおじさん Produced by アニソンディスコ [VJ] あっちん/ScreenSaver

■関連リンク

リアニ13公式サイト
http://r.reanimation.jp/r13/
リアニ13公式Twitter
https://twitter.com/reanimationjp