因幡はねるは陰の者である。
どの位陰の者なのかというと、これまで同年代の女性と2人で食事をしたことが1度程しか無い程度には陰の者だ。
今回は、そんなVTuberユニット・有閑喫茶あにまーれの「因幡はねる」と自分に訪れた、わずか5か月の間に起こった変化について書いていこうと思う。
なお、これはただのVのオタクの漫ろ言に過ぎないので、生暖かい目で読んでいただけたら幸いだ。
■嫌われはねるの一生
因幡はねるは異常なほどに自己評価が低い。
これは本人も配信当初から言い続けていることだが、「自分は地味」とか「個性がない」など自分に対してとても厳しい一面がある。
実際リスナーならわかると思うが、彼女は個性の塊であり、見た目に関してはたしかにその他のVTuberたちに比べ露出が少ないなど地味にとられる部分もあるかもしれないが、決して地味ではない。
さらには「声が可愛くない」「歌が下手」「性格が悪い」と、まぁ本気で言っているわけではないと思うが、口に出してしまう。
”天邪鬼”とはまた違い、これが”陰の者”なのだろう。
「嫌われはねるの一生」とは、先月末におこなわれた有閑喫茶あにまーれメンバーによる”NGなし”の緊急招集生放送で取り上げられた議題のひとつだ。
これまで彼女は友人と呼べる人間の数が少なく、心許せる相手がほとんどいなかった。
しかし、1人だけ彼女が「友達」と呼び、心から笑い合えるVTuberがいた。
それが個人勢でありながら、この度チャンネル登録者数10万人をめでたく突破したVTuber「名取さな」だ。
デビュー初日から因幡はねるのことを気遣い、時には売名という名の応援で背中を押してくれるとても頼れる憧れの先輩。
そんな名取さなと徐々に距離を縮めながら数回にわたるコラボを経て、今では”親友”とも呼べるような仲になった。
関連記事:『さなねる診療室 リターンズ!』確実に縮まった名取さなと因幡はねるの距離感
しかし、彼女はあにまーれのメンバーのことは「友達」ではないと言っていた。
公式ライバルであり、お隣さんでもあるハニーストラップ(ハニスト)の5人はいつも仲良さそうにしているのにも関わらず、あにまーれの5人が揃うのは月1で行われる全体コラボがほぼ全て。「不仲説」が流れるのも無理はない。
緊急招集コラボにてその話題に触れると、「だってみんな私のこと嫌いじゃん!」と、ここでも自己評価の低さが如実にあらわれていた。
彼女は彼女なりにメンバーとの距離をつめようと努力はしていたが、その性格と不器用さ故に約5カ月もの時間を要し、ようやくここで本音を言うことができたのだ。
■成長を見守る楽しみ
緊急招集コラボより少し前、10月の頭に彼女がメンバー全員を誘ってDBDの突発コラボをしたことがある。
その日の昼放送には「どうやって誘えばいいのか。」などとリスナーに本気で相談をする因幡はねるの姿が。
普通の人間であれば、「一緒にゲームしよう。」の一言で済むはずが、彼女は陰の者故にそれが出来ないでいた。
何度も「やっぱやめようかな。」と諦めそうになりながらも、リスナー達から背中を押されなんとか突発コラボが実現したのだ。
気持ち悪いことを言うようだが、「なんかいいな。」と思った。
”リスナー弁慶”な彼女は、コラボは体力を使うから好きじゃないと普段から言っていたが、自分からすすんでメンバーにコラボを持ちかけたいと言い出した時は思わず後方腕組み父親面が出てしまった。
こうして推しが成長する姿を見守っていけるのも、Vを観る楽しみのひとつなのだろう。
■「仲間」から「友」に。
メンバーたちと本音のやりとりをした後、因幡はねるはある決心をした。
それは、これまでのコミュ力の無さを反省し、メンバーの宗谷いちかと二人で食事に行って親交を深めたいとのことだ。
決断したら類まれなる行動力を発揮する因幡はねるだが、暴走しがちな面もある。
11月1日が誕生日だった宗谷いちかの為に当日の食事代、ホテル代、プレゼント代を全て支払い、完璧なエスコートをしようと意気込む様子に若干の不安を募らせる杞憂民なリスナー達。
配信者とリスナーは似た者同士が集まるのだなと、見ていて常々思う。
お泊りした翌日に自宅へ招いて一緒に配信したいという希望をどう伝えればよいのかと、彼女とその一番の理解者であるリスナーたちが一丸となって頭を悩ませている様子はとても面白いし、心地よい。
これも含めて彼女の魅力であり、私が彼女にハマる理由でもある。
そんなパンク寸前な彼女に、宗谷いちかは優しい言葉を投げかける。
因幡氏!本日、待ち合わせ場所に着く直前の1番あわあわするであろう時間に見てほしいのだ!
なにも心配することはないのだ!
pic.twitter.com/6J1YGZ7dba — 宗谷いちか
あにまーれ (@Ichika_Souya) 2018年11月8日
彼女もまた因幡はねるの理解者の1人であり、因幡はねるというVTuberは”1人でも大丈夫という芯の強さ”を持っているように見えつつも、実際にはたくさんの人に支えられて存在している普通の女の子なのだ。
これから少しずつ、仲良しこよしではなくともお互いに腹を割って話せるような、そんな関係をメンバーたちを築き上げていってほしい。
デビューから5か月、チャンネル登録者数5万人おめでとう。そして毎日笑顔をありがとう。
今日から活動も6カ月目に入り、四苦八苦しながらも人気VTuberの道を突き進む我らが組長を、これからも末永く見守っていきたいと思う。
■今日も今日とてVのオタク
私はこれまで特にオタクらしい活動をしていたわけでもなく、メディアを始めるまではVTuberはもちろん、TVやYouTubeすら見ない生活を送っていた。
しかし、VTuberを見始めて因幡はねると出会い、毎日彼女の配信を見ることで、気が付いたら信じられない程深い所まで落ちてきてしまったようだ。
彼女が成長を見せる度に涙腺が緩む、もはや身も心もVのオタクに染まってしまったのだろう。
今では毎日様々なVTuberたちを追いかける日々を送り、時間が足りないと感じる程に充実している。
この先どう転んでいくのか今はまだ検討もつかないが、自分もバーチャルらしく自由に生きてみたいと本気で思い始めている。
ミイラ取りがミイラになるじゃないが、VとVのオタクの境界線もそのうち消えるような気がしている今日この頃だ。
来週は因の者オフ会もあるし、これからもっと嬉しいことがあるだろう。
VTuberの増加によって急速に変化を続けるこの界隈は、今はまだ不安定かもしれない。
だからこそ、今は推しを推せる時に推すことが大事だと思う。
なので今日も今日とて、Vのオタクを楽しんでいこう。
■関連リンク
因幡はねる YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC0Owc36U9lOyi9Gx9Ic-4qg
因幡はねる Twitter
https://twitter.com/Haneru_Inaba
Text by zero