3Dキャラクターメイカー『VRoid Studio』ベータ版が本日7月31日より先行利用応募者へ提供開始







ピクシブ株式会社は、3DCGアニメーションやゲーム、VR/ARプラットフォームにて利用可能な3Dモデルを簡単に作成することができる無料のキャラクターメイカー『VRoid Studio(ブイロイド・スタジオ)』のベータ版を、本日7月31日(火)より先行利用の応募者45,000人全ての方に提供を開始しました。
なお、一般公開は8月3日(金)を予定しています。

◼︎VRoid Studioについて

VRoid Studioは、誰でも無償で人型アバター(キャラクター)の3Dモデルを作成できるアプリケーション。
作成した3Dモデルは、各種アプリケーションで利用可能なファイルにエクスポートができ、β版ではVRM形式でのエクスポートにも対応。
今後はその他のファイル形式でのエクスポートもサポートしていく予定です。
VRoid Studioで作成した3Dモデルは商用利用も可能なので、さまざまな用途にお使いいただけます。

今回公開される「VRoid Studio Version 0.1」は、基本的な機能のみを備えたベータ版となり、今後ユーザーのフィードバックを元に随時機能強化をおこなっていくとのことです。

【対応OS】
Windows 10 / 8 / 7
macOS 10.13 High Sierra / 10.12 Sierra

【VRoid Studio ベータ版(Version 0.1)の主な機能】
・髪型のモデリング
・目・顔のカスタマイズ
・髪・顔・服・身体のテクスチャペイント
・VRM形式に対応したボーンの生成
・VRM形式でのエクスポート
※VRM形式…オープンソースで提供されている3Dアバター向け汎用ファイルフォーマット

■VRoid Studioの特徴

(1)絵を描くように髪型をモデリングできるプロシージャルヘアデザイン機能

VRoid Studioのヘアデザイン機能では、キャラクターの髪型をペンツールとパラメーターの調節だけでモデリングすることができます。

ペンツールを動かすと、ペンのストロークに追従して毛束の3Dオブジェクトが生成されます。描いた毛束には、太さや向き、毛先のカールといった特徴をパラメーターで指定することができ、パラメーターの値はスライダーを左右に動かして簡単に調整可能です。3Dモデリングの知識がなくても、直感的な操作で理想通りの髪型を表現することができます。

また、髪型の編集はガイドに沿って行うこともできます。ガイドは自由に変形可能です。

▲ストロークで毛束を追加し、各毛束をパラメータで調整できる

▲髪型編集用のガイドを表示した状態

▲髪型は全身とのバランスを見ながら調整可能

(2)筆圧感知・レイヤーに対応したペンツールを備えたテクスチャ編集機能

VRoid Studioでは、髪・顔・身体・服の各3Dモデルのテクスチャを、ペイントソフトでのお絵かきと同じ感覚で作成することができます。

テクスチャは3Dオブジェクト上で直接絵を描くように編集でき、展開されたUVにもリアルタイムに反映されます。展開された状態のテクスチャを編集することもできるので、テクスチャが適用された3Dオブジェクトの見た目を確認しながら、細部まで描き込むことができます。さらに、VRoid Studioのペンツールは筆圧に対応しており、濃淡の描き分けなど豊かな表現が可能です。また、レイヤーも利用することができます。

▲3DオブジェクトとUV展開両方を確認しながら、どちらにもテクスチャを描き込める

▲絵を描くのと同じ感覚で濃淡や光を表現可能

▲まつげやアイラインのテクスチャも編集可能。レイヤーも利用できる

(3)キャラの顔や目をベースモデルを元にカスタマイズ可能。VRMで定義されたボーンも自動生成

キャラクターの顔は、予め用意された各パーツの3Dモデルを変形して作成することができます。ベースとなる3Dモデルを元に、目や口の位置といった各パーツをスライダーで調節して、好みの見た目になるようカスタマイズすることが可能です。

▲目の大きさや鼻の位置を変えることで、理想の顔立ちに調整できる

作成した3DモデルをVRM形式でエクスポートすれば、VRMで定義されている各パーツのボーンが自動で設定されます。
Version 0.1では、ベースとなる3Dモデルは女性キャラクターのみとなりますが、今後、男性キャラクターのモデルの提供も予定しています。

■今後の機能提供・機能強化の予定

今後は、以下のような機能提供・強化を予定しています。
提供時期については、随時公式サイト・公式Twitter等で発信してまいります。

モデリング機能の強化

・体型のカスタマイズ
・ヘアデザイン機能にポニーテールやツインテールの作成ツールを追加
・表情デザイン機能
・顔編集機能に八重歯や牙などの設定を追加
・ケモノ耳やツノなど、付加パーツのデザイン機能
・髪の毛など、揺れもの設定機能
・顔や体型の形状編集機能の強化
・男性ベースモデルの提供
・ベースモデルの衣装の拡充
・衣装デザイン機能
・アクセサリーなど、他ソフトで作成された3Dモデルのインポート

テクスチャ編集機能の強化

・ペンツール(ブラシ)のカスタマイズ

ユーザビリティの向上

・VRMで定義された表情セットの自動追加
・作成したモデルに表情やポーズをつけて撮影が出来る機能
・UIの改善
・ショートカットキーへの対応
・多言語対応(英語から開始)
・FBX形式・OBJ形式へのエクスポート

キャラクターの印象や魅力に大きく影響する顔や目、体型や髪型といったパーツを、イラストを描いているかのように表現力豊かに作成できるのがVRoid Studioの強みです。今後も、各パーツをより直感的にモデリングできるようにツールを進化させていきます。
VRoidプロジェクトの最新情報は、随時公式サイト・公式Twitterアカウントにて公開してまいります。ぜひご覧ください。

【公式サイト】
https://vroid.pixiv.net/
【公式Twitterアカウント】
https://twitter.com/vroid_pixiv

■VRoid Studio提供の背景

「VR/AR空間上で他者とコミュニケーションしたい」「バーチャルYouTuberとして活動したい」など、キャラクターの3Dモデルを必要とする人は増えています。一方で、VR/AR空間で自分の分身として利用するキャラクターを1から作れる人はごく少数に限られてしまっています。また、3Dモデリング特有の知識や各ソフト上での複雑な操作を覚える必要があるため、平面上でイラストを描くことに長けているクリエイターでも、思い描いた通りに立体化できず、長い制作時間をかけてしまっているのが現状です。

VRoid Studioは、こうした課題を解決し、簡単な操作で理想のキャラクターをモデリングできるキャラクターメイカーです。誰もが個性豊かな自分のキャラクターを持ち、そのキャラクターを他者とのコミュニケーションや創作活動に活用できる世界を実現するため、「直感的に操作でき、クリエイターが既に持っているお絵かきのテクニックを最大限に発揮できること」を重視して開発しています。

ピクシブではこれまで、イラストや漫画・小説など、平面的な媒体に表現する創作活動をサポートしてきました。今後はさらに、VRoidプロジェクトで3Dに関わる創作活動を支えるサービスを提供してまいります。

■ピクシブ株式会社

https://www.pixiv.co.jp

参考:ピクシブ株式会社 プレスリリース

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