株式会社ネクストシステムは、カメラ1つで人間の骨格を検出するシステム「VisionPose Single3D」を2019年9月9日(月)より販売開始したことを発表。これに伴い、Windows Unity向けのSDKを追加し、ゲーム開発やVR・AR開発時などに利用しやすくなりました。また、iOS版は後日公開予定です。
目次
■測定可能な部位は3Dで17箇所、2Dは30箇所!
Single3Dはカメラ1つでの3D骨格座標の取得のほか、2Dでの骨格座標の取得にも対応しています。測定可能な関節の部位は3Dの場合で17箇所、2Dの場合で30箇所です。
用途に合わせてご利用ください。
※Single3DとStandardでは座標の原点が違います。
※Single3Dは腰が原点であるのに対し、Standardではカメラが原点です。
Single3Dで取得できる3D座標(17箇所)
Single3Dで取得できる2D座標(30箇所)
■動画・静止画から3D解析も!購入後すぐ使えるアプリ、ツールを同梱!
Single3Dは、ご購入後すぐに利用できる、下記のサンプルアプリとツールを同梱しています。
・骨格可視化アプリ『BodyAndColor with MICHICO』
カメラ映像からリアルタイムに人物の骨格可視化を行い、3Dキャラクター(ミチコ)を動かせるサンプルアプリです。通常、モーションキャプチャを行う際はカメラを複数台用意し、対象にデバイスを装着する必要がありますが、当アプリを利用すると、特別なデバイスは一切装着せず、手軽に体の動きを3Dキャラクターへ反映できます。別途当社バーチャル広報担当のミチコの3Dモデルデータを付属させていただきました。各種開発にご活用ください。
・動画・静止画解析ツール『VP Analyzer for Single3D』
お手持ちの動画や静止画から3D座標での骨格検出が可能なツールです。
BodyAndColor with MICHICO利用イメージ
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VisionPose(ビジョンポーズ)とは
VisionPoseとは、WEBカメラのみで複数人の骨格深度情報を検出可能なAIエンジンを含む国内唯一のSDKパッケージ製品です。ディープラーニング(AI)による推論・解析を行い、リアルタイム映像だけでなく動画・静止画からも解析を可能としています。
具体的には、リハビリテーション支援用ロボットの姿勢確認機能などに利用されるほか、スポーツのフォームチェックアプリへの利用、工場や店舗での人の流れや動作の確認、医療、エンタメなど、幅広い分野で導入実績を築いています。用途制限がなく、買い切り型であるため、類似製品よりも導入しやすいほか、アノテーションツールを提供しているため、追加学習が可能な点が強みです。
また、最近ではVisionPoseを時系列データに対応させて特定動作を検出させるなど、骨格位置を検出するだけではなく、さらに発展させたソリューションをご提案させていただいています。
■想定される応用分野と社会性について
骨格推定を用いたディープラーニングによる画像認識は、昨今さまざまな分野における活用が期待されています。例えば下記のような利用用途を想定しています。
・フォームチェックや採点補助などスポーツの動作解析
・監視カメラを用いた不審者の検知や急病人の検知
・消費者行動解析によるインサイト調査
・VTuberやアーケードゲームなどのエンタメ分野への応用
・保育園や介護施設での見守りシステム
どれも近頃耳にすることが多くなった項目ですが、これらは骨格検出技術の発展により、急速に開発が進められている分野の一例です。このように骨格検出技術の発展は、幅広い分野で期待を受けています。VisionPoseシリーズは、これらの基幹技術の1つとして、社会に貢献していきたいと考えています。
■「VisionPose Single3D」製品概要
価格 : 398,000円(税抜)
WEBサイト : https://www.next-system.com/ad/visionpose-single3d/motion-capture
パッケージ内容: VisionPose Single3D本体
VisionPose Single3Dマニュアル
リアルタイム骨格可視化アプリケーション「BodyAndColor with MICHICO」
動画・静止画骨格解析ツール「VP Analyzer for Single3D」
3Dモデルデータを含むその他付属ファイル