チョコのように甘いひとときをVRで体験!奏天まひろ 1st VR LIVE&アフターミーティング参加レポート







2019年2月16日(土)、エイベックスに所属するバーチャルアーティスト「奏天まひろ」初のVRライブイベント『奏天まひろ 1st VR LIVE 〜VRからこんばんまひ〜』および『奏天まひろのVRライブアフターミーティング!~バレンタインシークレットメモリー~』が、株式会社ActEvolveが運営するVRライブプラットフォーム「VARK」にて開催された。

「VARK」はスタンドアロン型VRヘッドセット「Oculus Go」を使用したVRライブサービスで、バーチャルタレントのパフォーマンスをあたかも自分がコンサート会場にいるかのように体験することが出来る。
2018年12月24日にはCandee所属のバーチャルシンガー「YuNi」が自身初のライブイベント『YuNi 1st VR LIVE! ~VeRy Merry X’mas~』を開催し、VRならではの演出と圧倒的な没入感で大きな注目を集めた。

そして今回「VARK」正式リリース後第二弾イベントの出演者として、エイベックス所属で宇宙一のバーチャルアーティストを夢見る「奏天まひろ」が選ばれた。
筆者は昨年11月に秋葉原にて行われたリアルイベント『バーチャルエンタス』にて一度彼女のライブを見ているが、その時の第一印象としては”とても元気で明るい女の子”といった感じ。
しかし、ひとたびステージに上がれば本格的なダンスと歌でファンを魅了する本物のアーティストだ。

そんな彼女の記念すべき1st VRライブとアフターミーティングに潜入してきたので、その時の様子をレポートしていこうと思う。

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■VRライブプラットフォーム「VARK」について

開演時刻に合わせてしっかりと充電させた「Oculus Go」を被り、「VARK」を起動するとそこは前回のYuNiライブと同じライブステージが。
そして周りにはギフトを投げたり、サイリウムを振る大勢の観客(アバター)たち。

知らない人の為に説明しておくと、「VARK」では観客(自分)の位置が正面・正面後ろ・右側・左側の4箇所に固定されている。
クラスター株式会社のVRイベントプラットフォーム「cluster」では自分のアバターを操作して好きな方向からステージを鑑賞することが出来るのに対し、「VARK」の鑑賞位置が固定されているというのは若干の物足りなさを感じるかもしれない。
しかし実際のところは、誰にも邪魔をされずに”特等席”でライブを楽しめる上に、まるで出演者が自分の為だけにライブを行ってくれているかのような”プレミア感”を味わうことが出来る。

こうなると「出演者からは常に1人しか見えていないのでは?」という疑問も浮かんでくるのだが、出演者からは観客がサイリウムを振ったり拍手したりするところがしっかりと見えているらしい。
どういう仕様なのか詳しい事はさっぱりわからないが、出演者も観客もお互いが満足出来る素晴らしいプラットフォームだということは間違いない。

前置きが長くなってしまったが、ライブレポートにうつっていこう。

■ファンの熱気が伝わるライブステージ

開演と同時に1曲目『WonderLand』が流れ始める。
本楽曲は「奏天まひろ」初のオリジナルソングで、2018年10月に行われた1stライブ『奏天まひろのベントライブ!』にて披露されたもの。

キレキレのダンスと彼女の満面の笑顔で、観客からは早くもステージに向けて大量の「ギフト」が飛び交い、「フキダシ」と呼ばれる定型文のコメントがもの凄い速さで流れていた。

前回のYuNiライブからの変更点として、今回はバレンタインをイメージした無料のギフト「チョコ」が登場。
また、定型文コメントも「奏天まひろ」専用のものに変更されていた。

奏天まひろ専用フキダシ

これらの「ギフト」や「フキダシ」、「アクション機能」などを使って観客が出演者と一緒にライブを盛り上げる事が出来るのも「VARK」の魅力の一つだ。

『バーチャルエンタス』では、遠目からステージに設置された巨大モニターを見る形だったが、今回は本当に目の前のステージ上で踊っているかのような迫力と臨場感をリアルに感じられた。

リアルライブとVRライブ、どちらが良いかと聞かれると答えは出せないが、「VARK」でしか味わえない独自の演出の数々は本当に素晴らしい。

1曲目を終えると、観客に向かって『こんばんまひ~~~!』と大きな挨拶をし、大量に投げられた「ギフト」を無邪気に喜びながら、『みんなこんな顔してたんですね。』『コ〇ンの犯人みたいですね。って言えって台本に書いてました。』などと、観客席のアバターをみて嬉しそうに語っていた。

どうやらステージの彼女からは拍手や歓声も全部聴こえており、サイリウムを振る姿もしっかり見えているようだ。

続いて2曲目、みんなで「キラッ☆」っと楽しめる人気ソング『星間飛行』を披露。

ステージの背景が星空へと変わり、彼女の頭上から無数の”流れ星”が降りそそぐ様子はまるで宇宙でライブを行っているよう。
星に囲まれながら歌って踊る姿はまさしく”宇宙一のバーチャルアーティスト”だったのではないだろうか。

さらに、『心が光の矢を放つ』の歌詞の部分で弓を引くような仕草をすると、実際に”光の矢”を打っているかのような演出も見られた。

理屈はさっぱりだが、「こんな細かい演出も可能なのか。」と、口をぽかーんと開いたまま幻想的なステージをただただ眺めていた。

”光の矢”

まるで宇宙空間ライブ

2曲目も歌い終えると、VRライブならではの豪華な演出に興奮しながら『とっても楽しかった!!』とはしゃぐ姿がみられた。

MCの合間に、今度は「VARK」のアクション機能を利用してみんなと遊びたい、と観客に提案。
「奏天まひろ」が『盛り上がってますか~?』と客席に向かって問いかけると、大きな拍手が会場に響き渡った。
しかし、『みんなそんなものなの?』と彼女には物足りない様子。

仕切り直しをして、”この後も盛り上がってくれる人”も合わせて再び問いかけると、先程よりも更に大きな拍手の音がステージに波のように押し寄せた。
ファンとのリアルタイムなコミュニケーションを本気で楽しむ彼女の姿に、とても温かい気持ちになった。

拍手を送る黒づくめの男たち

3曲目は『侵略したいと思いまーす!』と、人気ボカロ曲『エイリアンエイリアン』が流れ始めた。

今回のライブでも、YuNiライブにて話題となった”あの演出”が。

そう、ステージから突然消え、自分の目の前に現れて歌ってくれるという、VRならではのサプライズ演出だ。

予想と心の準備はしていたものの、突然目の前に現れて最高の笑顔を向けられると限界オタクの発症は避けられない。
「YuNi」の時は限界が爆発してボロボロに泣きじゃくっていたが、今回は終始ニヤニヤ顔だった。やっぱりVRには勝てなかったよ…。

曲の途中で転びそうになるハプニングがあったものの、それすらも楽しそうに語る彼女の姿が尊みに溢れていた。

ちなみに今回の『星間飛行』と『エイリアンエイリアン』のダンスは「奏天まひろ」が自ら振付を担当しているとのこと。
そして『エイリアンエイリアン』に関しては、彼女が大好きで憧れの「ときのそら」の歌ってみた踊ってみた動画を参考にしていることもライブ後に語っていた。

話変わって、本ライブが行われたのは2月16日だが、2日前がバレンタインデーということでみんなにチョコを用意しようとしたが、運営にダメと言われてしまったようだ。
チョコが贈れない代わりに、バレンタインの気分を味わえる歌とダンスをプレゼント!と言い、最後の曲である『チョコレイト・ディスコ』がスタートした。

本物のチョコは用意できなかったが、この日の為に「VARK」が用意してくれたというバレンタイン仕様のステージが登場。

天井に大きなリボン、ハート型のモニター、キャンディーなど、可愛さが溢れるステージの上で可愛いダンスを踊る彼女の姿に気付けば釘付けになっていた。

『チョコレイト・ディスコ』は、同じ「まりなすチャンネル(仮)」のメンバーである「燈舞りん」と「鈴鳴すばる」と一緒に歌ってみた動画も公開している。
こちらも可愛い歌と本格的なダンスが楽しめるので是非とも視聴してみてほしい。

こうして「奏天まひろ」の1st VR ライブはトラブルもなく無事終了。
YuNiライブ時にはたくさんの感動をもらったが、今回のライブでは元気をたくさん貰った。

なによりも凄いのが、このライブが無料で見れたということだろう。
持ってて良かった「Oculus Go」。
前回から更に使いやすくなった「VARK」の次回のVRライブにもかなり期待できそうだ。

残念ながら3月はライブの予定はないそうだが、代わりにカンファレンスを実施するとのこと。
こちらは近日中にVARK公式アカウント(@VarkOfficial)より詳しい日程などが発表される予定だ。

この後、別会場にて有料のアフターミーティングが行われた。
アフターミーティングの様子も続けてレポートしていくが、読み終わった時あなたは思うだろう。

なぜ参加しなかったのか」と。

■ファンを大事にする”等身大の女の子”

VRライブ終了後、有料チケット(200VARKコイン)でのアフターミーティングを実施。
内容としては、初のVRライブを終えた「奏天まひろ」と一緒に感想を語るというものだが、ミーティングの後になにやらお楽しみがあるらしい。

期待に胸を躍らせながら再び会場に入ると、ライブの興奮冷めやらぬ様子の「奏天まひろ」が現れた。
そして、過去の活動を振り返りながら今回のライブの感想を語った。

これまで過去2回ライブを行ってきたが、両方ともリアルライブだったので、今回ファンの方からバーチャルの中に来てくれたことが相当嬉しかったようだ。
やはり目の前でファンがサイリウムを振ってくれたり、コミュニケーションが取れるというのは画面越しと比べて全然違うのだろう。

そしてライブで披露したそれぞれの曲の感想を語っていたら踊りたくなってきたと、ここで『太陽系ディスコ』のダンスを披露。

歌ってみた・踊ってみた動画を投稿しているだけあり、完璧なダンスだった。
音楽は無いのに、まるで音が聞こえてくるかのようなリズミカルなダンスに思わず見惚れてしまった。

続いて、ファンからのお便りコーナーを実施。

彼女のファン”かなめんばー”からの熱いお便りに、思わず涙してしまうシーンも。
これを用意したスタッフのしてやったり顔が目に浮かぶ。

ところで最後のお便りの文豪ニキは何者なんだ…、こちらも正直もらい泣きするところだった。

そんな彼女は、かなめんばーからの寄せ書きをライブが始まる前も見ていたという。

ファン1人1人を大切にし、こんなにもファンに愛される「奏天まひろ」というVTuberが、エイベックスの旗の下どんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみだ。
宇宙一のバーチャルアーティストという夢も、案外すぐ手の届く場所にあるのかもしれない。

楽しい時間はあっという間、彼女は最後に『またソロでもまりなすでもVRライブをやりたい。』と語った。
筆者もまりなす4人でのライブを楽しみに待とうと思う。

■最後に特大のあまーいプレゼント

アフターミーティングも終了し、「OculusGo」を外そうとしたところ、突然目の前に「奏天まひろ」の姿が。
ちょっと待ってて!』と一言残し、その後照明も落ちて誰もいない終演後のステージの前で2人きりに。

撮影:三十個(みそこ)さん(@0ne_chan

そして、右手には一口大のハート型のチョコレート。

おいおい勘弁してくれよ。

まーたVRで恋に落とす気ですかVARKさん。
さっきまでステージでキラキラしながら歌って踊っていた女の子が、今目の前で上目使いになりチョコをアーンしてくれるなんて贅沢にもほどがある。

これで恋に落ちない男子などこの世にいるのだろうか。

撮影:三十個(みそこ)さん(@0ne_chan

少なくとも、この瞬間だけで有料チケットの100倍の価値はあると思う。
そしてこの瞬間の顔を誰かに見られていたらと思うとゾッっとする。

これを考えたやつは間違いなく天才だ。

「VARK」でVRライブに参加する度に推しが増えていくかと思うとオラわくわくすっぞ。

Text by zero

■イベント詳細

イベント名:「奏天まひろ 1st VR LIVE 〜VRからこんばんまひ〜」
開催日時:2月16日(土)19:00開場・1:30開演
開催場所:VARK
チケット価格:無料

イベント名:「奏天まひろのVRライブアフターファンミーティング!〜バレンタインシークッレトメモリー〜」
開催日時:2月16日(土)20:30開始予定
開催場所:VARK
チケット価格:¥2,000(200 VARKコイン)

■セットリスト

1.WonderLand
2.星間飛行
3.エイリアンエイリアン
4.チョコレイト・ディスコ

■奏天まひろ とは

エイベックスがプロデュースする初のバーチャルアーティスト。宇宙一のバーチャルアーティストになることを夢見て、歌にダンスに生配信にと奮闘中。キレキレぬるぬるのダンスが持ち味。
12月から燈舞りん、音葉なほ、鈴鳴すばるの三人を仲間に加えて「まりなすチャンネル(仮)」として活動を開始。

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■「VARK」とは

VR専用ライブプラットフォームで、バーチャルアーティストのパフォーマンスをあたかも自分がコンサート会場にいるかのように体感できるサービスです。
バーチャルアーティストが「目の前に来て歌ってくれる」、「観客がアクションでライブを盛り上げることができる」など、現実のライブでは困難な多種多様な演出で「VRならではのライブ体験」を存分に味わえます。
ダウンロードは無料で、11月29日よりOculusストアにて提供開始されています。
本リリース配信時点は「Oculus Go」のみ対応ですが、「Oculus Quest」など、他のVRデバイスも順次対応予定です。

VARK公式サイト

VARK公式Twitter

製品概要

タイトル:VARK
配信開始日:2018年11月29日
価格:無料(アプリ内課金有り)
対応機種:Oculus Go
公式ホームページ:https://vark.co.jp/
コピーライト: c 2018 ActEvolve Inc.

■関連リンク

株式会社ActEvolve
http://www.actevolve.com/