2018年最高のVTuberフリークイベント『VIRTUAFREAK』振り返りレポート 2019年3月1日にVol.2も開催決定!







2018年12月21日(金)、秋葉原オノデン本館5Fにある「ウラ・エンタス」にて、VTuberフリークの、VTuberフリークによる、VTuberの為のナイトイベント『VIRTUAFREAK』が開催された。

出演者にはキズナアイの楽曲「future bass」や「new world」を手がけたDJ/トラックメイカー「Yunomi」を始め、「nyankobrq」、「バーチャルねこ」、「じーえふ」、「ワニとコウモリ(ワニのヤカ&高坂はしやん)」らが参加し、年の瀬のアキハバラを最高にアツい夜へと導いた。

筆者もこの2018年最高のイベントに参加してきたので、その興奮を忘れぬ為ここに綴っていこうと思う。

関連記事VTuberフリークが集うナイトイベント『VIRTUAFREAK』のタイムテーブルが公開、事前予約者には”オリジナルステッカー”プレゼントも

■『VIRTUAFREAK』とは

VIRTUAFREAKは、VTuberをはじめ、VTuberに魅せられた様々なクリエイターが集うナイトイベント。

参加アーティストにはVTuberとして活動する「バーチャルねこ」「じーえふ」「ワニのヤカ」「MonsterZ MATE コーサカ(高坂はしやん)」らが出演したのだが、このイベントの凄いところはVTuberである彼らが”生身”で参加している事にある。

イベントが始まるまでは普通にバーチャルの姿でDJをするもんだと思っていたが、本イベントでは、普通に生身の姿でステージに上がりDJや歌を歌い、周りの人間と酒を飲みながら談笑を行っていた。

これまでバーチャル界隈でVTuberの”中の人”について言及することはNGとされており、筆者もそれに触れようとはしてこなかった。

それが”良くないこと”だと思っていたからだ。

しかし、元々中の存在を明かしている「高坂はしやん」や、バーチャルとリアルの自分でユニットを組んだ「じーえふ」など、2つの姿を使い分ける者も多くはないが確かに存在する。

かなり突っ込んだ挑戦であるとは思うが、そんな”常識”や”風潮”を吹き飛ばすほどに熱量をもったイベントであったことは確かだ。

■そこはV好きのパラダイス

前置きが長くなったが、イベントの様子について綴っていく。

とは言っても、正直なところ”楽しかった”ということ以外ほとんど覚えていない。
時間が経っているからとかではなく、本当にただただ楽しかった。

なので雰囲気だけでも感じ取ってもらえるとありがたい。
そしてあわよくば次回イベントに参加してほしい。

イベントの開催は18時からと、少々早い時間帯からのスタート。
筆者は最初から参加したかったので、仕事を半ば無理やり終わらせて現地へと向かった。
18時ギリギリに会場へ着くと、既に大勢の人でごった返しに。
予想以上の入りに早くも興奮を覚えながら会場の中へ進んでいくと、ステージに巨大な透明スクリーンと、その後ろにDJブースが設置されていた。

一人目は「nyankobrq」。
彼は若干20歳の鳥取生まれ鳥取育ちのトラックメーカー。
ソロアルバム『Black Cat』が現在リリース中。
また、VR×アパレルをテーマにした同人誌「KEMONO FABRIC TOKYO」のイメージソングも担当している。

このイベントの本当に素晴らしいところは、”最高の音楽を聴きながら酒が飲める”ことだ。
爆音で流れる最高の音楽を聴きながら、Vを語らい、酒を飲む。
筆者は取材するつもりで参加したのだが、気が付いたら手に酒を持ち、会場の雰囲気を楽しんでいた。

nyankobrq氏は今回のイベントのために鳥取から出向いてくれたようだ。
MonsterZ MATEの「Live your Life!!」や「おめシスはいいぞの歌」など、Vへの熱い想いが伝わるセットリストだった。

続いて「ワニとコウモリ(ワニのヤカ&高坂はしやん)」が登場。
高坂はしやんは、ご存じ「MonsterZ MATE」のラッパー・コーサカ(吸血鬼の方)の魂。
誰よりもV業界への強い愛を感じるとても熱い男だ。
ワニのヤカも「KMNZ」「soumunia」とのコラボやカバーをするなど、積極的な音楽活動を行っている。
特にsoumuniaちゃんとのカバー「波よせて」はエモの極みなので是非聴いてほしい。

そんな今アツい2人のコラボというだけで脳汁がドバドバ溢れ出る。
昨年は女性VTuberが主に目立つ年であったが、2019年はきっと彼らがやってくれることだろう。

ワニとコウモリ セットリスト

続いて登場したのは、ライターや作曲活動など多方面で活躍するマルチクリエイター「じーえふ」。
元々「金髪ツインテールの22歳女子大生」としてバ美肉していたが、そのキャラクターをあろうことか他の人に”譲り渡し”、「じーえふママ@GFchan_nel)」を誕生させてしまった張本人でもある。
つい先日には新たに幼女の姿の「じぃえふちゃん@gfchandayo)」も生まれていた。もうなにがなんだかわからないよ。

現在は新たなバーチャル肉体を手に入れ、去年の8月にはリアルな自分とバーチャルの自分でユニット「Grapefruits」を結成。
彼のことは、他を寄せ付けぬ熱量の高いオタクとして筆者もとても尊敬している。

関連記事バーチャルとリアルの新たな可能性。じーえふちゃんが”自分”と”自分”でユニット『Grapefruits』を結成、初のシングル「サイネリア EP」をリリースへ

今日はVTuberの曲しかやりません!」と、Vのオリジナル曲が次々と爆音で流し始め、最後には海月ねうのオリジナル曲「jelly girl(GF Remix)」を流し、『jelly girlになろうよ』と大声で叫び、酒を飲みながら暴れ狂った。

じーえふ セットリスト

オタクというのは決して格好良い言葉ではないのかもしれないが、彼ほどの熱量を持つと「カッコイイ」に変わる。会場の沸き具合を見ればそれは一目瞭然だった。

自分も「あぁなりたい。」と、そう思った。

そしてキズナアイの1st LIVEの先行予約チケット特典に「Hello,morning」のRemixを提供するなど音楽アーティスト「Virtual Cat」として活動する傍ら、バーチャルYouTuberとして「upd8」にも参加する「バーチャルねこ」が登場、ねこなのに。

彼の音楽はじーえふで混沌とした会場をエモと癒しで包み込み、雰囲気も一転、大人の空間へと変貌させた。
筆者はそんなに酒が強いわけではないが、とにかく最高過ぎてこの日ばかりは飲みすぎてしまった。
こんなに楽しい酒の場は本当に久しぶりだ。

バーチャルねこ セットリスト

そして最後に、キズナアイの楽曲「future base」および「new world」のプロデュースを担当したDJ、トラックメイカー、音楽プロデューサーの「Yunomi」と、イラストレーター・デザイナー・アーティストと様々な活動を行うマルチクリエイター「きあと」が登場。

他の楽曲の時もそうだったが、YuNiの透明声彩が流れた時には特にテンションが上がって一人でずっと荒ぶるLive2Dのような動きをしていた、とのこと。
リアルタイムで完成されていくきあとによるキズナアイのイラストや歌もとても可愛く、酔いもそこそこ回ってきた筆者はまるで天国にいるかのような心地よさを感じていた。
もうここに住みたい。

こうして2018年最高のナイトイベントは大盛況のまま幕を閉じた。

最後に高坂はしやん(コーサカ)が言っていた、「リアルとバーチャルの境界線をぶち壊したい」「そのうち”V”という言葉は外れる」という言葉が妙に心に刺さったのを今でもはっきりと覚えている。たしかそんな感じだったと思う。うん、多分あってるんじゃないかな。
まさに今回のイベントはリアルとバーチャルが混じりあった混沌な空間だったと思う。

こんな楽しいイベントがこれっきりじゃもったいない。
そして朗報だ。2019年3月1日(金)に『VIRTUAFREAK Vol.2』の開催が決定した。
詳細は下に記載しておくので確認しておいてほしい。

この記事を読んだ方で少しでも興味を持ってくれた方がいたのであれば、是非とも次のバチャフリ会場で会おう。
酒が飲めなくてもいい、Vに詳しくなんてなくてもいい。
V好きは一度は参加するべきイベントだったと、胸を張ってオススメしたい。
帰る頃には推しが2~3人増えているかもしれないが。

あぁ、早くあの空間に帰りたい。

Photo by Miho Ogata
Retouch by Ayo Kajino
Text by zero

■『VIRTUAFREAK Vol.2』開催決定!!

ということで、次回のバーチャフリークの開催日が2019年3月1日(金)に決定した。
場所は変わらず秋葉原ウラ・エンタスにて。
開催時間や出演者、チケッティングに関しては近日公開の予定だ。
バーチャフリークの公式Twitterアカウントをフォローして続報を待とう。

『VIRTUAFREAK Vol.2』ティザーサイト

■イベント概要

開催日時:2018年12月21日(金)18:00~23:00
会場:秋葉原ウラ・エンタス
東京都千代田区外神田1-2-7 オノデン本館5F
チケット:\2,000(+1Drink 500円)
公式HP:https://virtuafreak.com/
公式Twitter:@VIRTUAFREAK_jp

■出演ARTIST

DJ じーえふ

VRアイドル「あんたま(現えのぐ)」との出会いからバーチャルキャラクターの世界に足を踏み入れる。
バーチャルYouTuberへのBGM及びカラオケ音源提供やリミックスの制作をこなすかたわら、フリーライターとして彼らの楽曲を紹介し、バーチャル・ミュージックシーンを盛り上げるべく活動中。
その過程で自身もバーチャルの肉体を手に入れたが、今回は「普通に良い曲聴いて暴れ回りたい」という動機で生身のDJとして突撃する。

Twitter
Soundcloud

DJ nyankobrq

トラックメーカー。
最近は歌います。

nyankobrqソロアルバム『Black Cat』リリースしました!

Bandcamp
Soundcloud
Twitter

DJ バーチャルねこ

2018年、バーチャルYoutuberブームの大波に乗り、ねこ活動と、人々の余暇を埋めるチルアウトミュージックを広めるために、バーチャルねこは生まれた。
SNSに突然発生したバーチャルねこは、ねこなのに人々と対話を重ね、Youtubeチャンネルを開設。
1ヶ月に2つのアルバム「Rojiura Cat」「Yaneura Cat」をリリース。

Web
Youtube
Twitter

DJ Yunomi

札幌出身のDJ、トラックメイカー、音楽プロデューサー。2015年6月に活動をスタート。
EDMやFuture Bassを基盤としつつ、和テイストな音使いが特色。
KONAMI「ひなビタ♪」をはじめとした楽曲の提供、また、ラブリーサマーちゃんや声優の花澤香菜などのRemix制作も行なう。
2017年10月18日には初のフルアルバムとなる「ゆのもきゅ」を、トラックメイカー/ボーカリストのYUC’eと共同で立ち上げたレーベル「未来茶レコード (Miraicha Records)」よりリリースした。
また、バーチャルYouTuberではキズナアイの楽曲「future base」および「new world」のプロデュースを担当している。

Web
Soundcloud
Twitter

LIVE ワニとコウモリ(ワニのヤカ&高坂はしやん)

【ワニのヤカ】
アルバイトしながら歌ったりビートを鳴らしたりしてるVtuberワニ大学生、サンプリングミュージックを広めるため日々悪戦苦闘中。

YACA IN DA HOUSE
Youtube
Twitter

【高坂はしやん】
M-1準決でいっつも落ちるけど評価は高いみたいなユニット・MonsterZ MATEのコーサカ(吸血鬼の方)の魂。
色々な壁を吹き飛ばしたいと思っている。

■関連リンク

ウラ・エンタス
http://entas.jp/ura/